top狼陛下の花嫁小説>君の側にいる

イベント参加のお祭り企画
いつもそらいろさんごの作品をご覧くださっている読者様に感謝を込めて
公開です。お楽しみください

「君の側にいる」こちら冬コミ新刊で2014年1月26日発行予定の再録集58に再録
珀黎翔×汀夕鈴
   君のそばにいる

    ******

「私に護衛は必要ない!」
珀黎翔は語気を荒くした。
その声に部屋の中に控えていた侍官や官僚、そして高位の貴族たちがびくっと身を震わせる。その状況に気づいていたが珀黎翔の傍らにたっている李順ははその場の空気を取り直すつもりはなかった。
「そんなものに割く人員がいるというのなら全部夕鈴の探索にまわすがいい」
「おっしゃることはわかりますが」
この場で珀黎翔に切り返せるのは李順だけであることはもう明らかだった。
「陛下があればこその我が国です。どうか護衛の増強の件はお聞き入れ願います」
「私が護衛がいなければ命を落とすと思っているのか」
その場に居合わせている貴族たちはそろって退室したいという表情を見せていたが珀黎翔には彼らに退室を許すつもりはない様子だった。
こういうときに珀黎翔に直言できるものは限られている。白陽国の重臣であり、名門氾家の当主氾史青か柳家の当主である柳大臣か。
だがもうこの状況が目に見えていた両大臣は、柳は陛下の寵愛著しい妃である夕鈴を奪った者たちの手引きをしたと思われる内通者の探索の陣頭指揮をとるという名目で席をはずしており、氾のほうは夕鈴不在の宮中の行事を代替わりするなどの仕事に専念するという名目でこちらもこの場にはいなかった。
「何にしてもこの件をあからさまにするわけにはいかない」
そう告げて珀黎翔は口元を引き結ぶ。
夕鈴が何者かに拉致されたというニュースは話題性十分だった。王宮だけでなく王都にも知られたら大々的に広まってしまうだろう。
狼陛下の寵愛を一身に受ける美しい姫。その娘は貴族の身分を持たない下級妃らしい。だが後宮で栄華を極め、王に愛されて正妃待遇を受けている。
そのシンデレラストーリーの主役の拉致である。
拉致の公表は夕鈴の生存率を著しく引き下げる事だろうというのは李順が説明しなくてもその場に顔をそろえさせられている官僚や貴族たちには理解された。
視察に出かけた先で夕鈴が連れ去られた。王宮で李順はその一報を受けると同時に厳重な情報管制をただちに敷いた。
夕鈴につけられていた女官たちの証言から、この拉致が偶発的なものではないかと判断していると李順は説明していた。
犯人たちの真実のターゲットは、視察に出かけていた珀黎翔だったと考えられた。夕鈴を連れ去られた珀黎翔は激怒したが、執務は立て込んでおり現在は王宮に戻ってきている。
「陛下がターゲットであったことは明確なのですから、ここは譲れません。ですが、ご安心ください、陛下」
李順は珀黎翔を見つめた。
「少なくとも我が王宮内に陛下を裏切り、そのご寵愛の深いお妃様を連れ去ろうなどという者はいないはずです」
「……」
珀黎翔は黙ったまま目の前の李順を見据えた。あたりを取り囲む貴族や官僚たちは水を打ったように静まり返っている。李順の言葉だけが広間の中に響いていた。
「陛下のお怒りは恐ろしい。この拉致事件にかかわったものは子々孫々までの報復をされるのは目に見えているのですから」
その李順の言葉に再びその場が凍りついた。
「…ああ皆さん」
ようやく思い当たった様子で李順は室内を見回した。
「どうぞ、それぞれご退室を。陛下の決済が済みましたものは施行の方を進めてください」
一斉にその場にいた者たちは頭を下げる。いつもならほっと気配がゆるむものだが、今は一言さえなくあわてて全員が退室していった。
部屋の中は李順と珀黎翔の二人きりになった。
「…ではもうさがっていいぞ」
それは珀黎翔に対して言うような言葉ではなかったが、珀黎翔は即座に王座から立ち上がった。
「かしこまりました、李順様」
一見珀黎翔に見えた男は李順に対して一礼する。
「この後は…私はいかがいたしましょうか?」
一瞬考え込み李順は顔を上げた。
「夕鈴殿が連れ去られ激しく怒っているということで後宮に引きこもっているということにしましょう。陛下が戻ってきたらどうしてそんな手を打ったとお怒りでしょうが仕方ありません。今後の連絡は隠密経由で」
「かしこまりました」
再びそう答えると先ほどまで珀黎翔にそっくりだった男は部屋を速やかに出て行った。
「本当に目利きがいなくてよかったな、李順」
ふいに聞こえてきた声に李順は部屋の窓の方へと視線を向けた。そこには先ほどまで姿のなかった小柄な隠密が床の上にまさに舞い降りたところだった。浩大である。
「そうですね」
答えた李順の気配は先ほどに比べればずいぶんと冷ややかさが薄れたものになっていたが、それでも険しい表情は変わらなかった。
「これでしばらく王宮内での動きは牽制できるのではないかと思います。ですが…夕鈴殿の行方がまだつかめないのが心配です」
そう言って李順は口元を引き結んだ。
ここは中興の大国白陽国である。前代の王からの代替わりの騒乱を自ら軍を率いて制圧し、強い意志を持って汚職官僚を追放し、中央集権国家の権力を己の手中に収めた珀黎翔が統治する国だ。
戦場の鬼神、狼陛下と恐れられる珀黎翔は実は二つの顔を持っていた。狼陛下そのものの冷酷非情な恐れられる王、そして等身大の青年らしい優しい心を持つ王と。だが王位についた時、珀黎翔はこの国のためこの国の民を守るため、恐れられる王になろうと決めたのだ。
押し隠してきたその姿を知るものはごく少数。切れ者として知られる側近の李順、いつも飄々として笑顔の明るい隠密の浩大、そして珀黎翔に持ち込まれる縁談をよけるために雇われた臨時花嫁の夕鈴だった。
本来なら短期で終わるはずだった臨時花嫁の仕事は最初は夕鈴が宮中の高額な備品を壊したことから、そして夕鈴に心引かれた珀黎翔によって思ったより長く続き、そしていくつもの事件を乗り越えてついには夕鈴に己の気持ちを告げることができたのだった。
珀黎翔に仕える李順と浩大も夕鈴ならばとこの二人の心通じ合った関係を喜んでいた矢先の拉致事件だった。
「隠密たちから連絡は…?」
李順の言葉に、いつもにこにこと笑っていて時としてその場をかき回すことも大好きな浩大はまじめな表情で首を振った。
「まだない」
「そうですか…」
李順もまた声のトーンを落とした。
「しかしなぜ夕鈴殿まで…」
それは今回の拉致事件が起こった時から李順が繰り返してきた疑問でもあった。
珀黎翔を襲撃するのならわかる。珀黎翔は改革を断行する王でありしの存在を除くことを望むものは声には出さなくとも多い。
実際に暗殺者に襲われたり、飲食物に毒を盛られたりということは決して珍しいことではない。珀黎翔が最近行った施策のひとつ中央市場の改革が犯人を追い詰めたのだろうという点では珀黎翔と李順の見解は一致している。珀黎翔に対する報復もしくは排除がこの襲撃の目的と思われた。
なぜ、暗殺襲撃のプロともいえる犯人たちが珀黎翔の襲撃に失敗し、珀黎翔ともども夕鈴をさらうことになったのかは李順には判断がつかない部分だった。それとも最初から珀黎翔を殺すつもりはなくさらうことが目的だったのか。しかしそれも妙なことだ。王をさらうのは重罪。殺すつもりでなかったとした生きたまま連れ去る理由が思い当たらない。それに王宮内に偽物がいるというのにそれを声高に言い立てることもなく
拉致犯人たちは沈黙を守っている。
「ま、俺は陛下をその場で殺しきれなかったというよりは…最初から拉致が目的で、陛下を拉致するためにはお妃ちゃんの命を盾にするしかなかったんじゃないかなって思っているけれど?」
そう浩大は答えた。
「そうですね…。案外あなたの言うことが的を得ている気もします」
「だってさ。あの陛下だぜ?。人質として価値はないと思われた護衛どもは全員殺されちゃったし、陛下がお妃ちゃんを寵愛していることは知れ渡っている。いや、実際にお妃ちゃんを先に捕まえて喉元に刃でも突きつけて陛下を脅して連れて行ったってあたりが正解かもね」
「……」
李順は口元を引き結んだ。そうだろうと李順も思っている。ただ拉致の方法はともかくとして犯人の目的がわからないのだ。
「しかし、李順もよくやるよな」
浩大は肩をすくめた。
「今回の芝居の件ですか?」
そういいながら李順は影武者が出ていった方角に顎をしゃくった。
「そ。幸い陛下の影武者がいてよかったし、柳も氾も出てこなかったからうまくやれたけれど…さらわれたのはお妃ちゃんだけだったなんてさ。大芝居もいいところだよね。陛下がいないってこと…もしも重大な外交上の客人がきたらばれちゃうかもしれないのにさ」
「そんな不測の事態にかまっていられません」
李順はきっぱりと答えた。
「国内の治安維持、さらには民の不安を払拭することが優先です」
実際にそのときの襲撃で護衛に入っていた者たちは皆殺しにあっている。そして珀黎翔と夕鈴はともに連れ去られてしまったなど国内に知れ渡ったらどんな騒動が起こるのか想像するのも恐ろしい。
「陛下までさらわれたなんて知られた日には王宮内に激震が走るどころか白陽国は再び内乱が勃発します」
李順はうめいた。
「だから、さらわれたのはお妃ちゃんだけってことにしたんだ?」
浩大の言葉に李順はうなずいた。
「いい手ではありませんでしたが、夕鈴殿にかこつけて捜索の兵を出すことはできますし、陛下が王宮内にいるとなれば凡百の貴族どもが何かよからぬ動きをする可能性は低くなる。その間に陛下と夕鈴殿を探します」
「そうだね」
「しかし…何にしてもあなたがちょうど夕鈴殿の護衛からはずれている時に襲撃を受けたのは幸いだったのか不幸だったのか」
李順は口元を引き結んだ。
「あなたがついていれば襲撃を事前に察知することもできたかもしれないのに」
李順の言葉に浩大は肩をすくめる。
「まあ…仕方ないよね。今回は例の陛下の弟がやってくるっていうからそのために迎える場所の下見も兼ねていたんだろ」
安全だろうということで俺ははずれていたからなと浩大はつぶやいた。
「あの…弟君ですが…」
李順は口元を引き結んだ。まだ敵か味方が判断の難しい弟を、珀黎翔はいざ知らず李順はきわめて警戒していた。
「ま、俺は…陛下が誘い出されたって気がしなくもないけれどさ」
「そうですね」
李順はうなずいた。
「ですが…それはまず陛下と夕鈴殿を無事に取り戻してからのことになります」
果たして珀黎翔の視察先の情報がこの王位継承権を持つ弟から漏れたのか、それとも王宮内にいる味方を装った敵から漏れたのか李順にも判断がつかない。
「そうだな」
「まずは…陛下の後を追ってください」
李順は浩大へ視線を向けた。
「あなたは陛下直属ですし、私があなたに命令できる立場ではないことを理解していますが、今はできる限りのことをして陛下と夕鈴殿を取り戻したい。あなたは白陽国の闇の社会にも顔が利く。お願いできますか?」
「もちろん」
浩大は迷いのない口調で答えた。口元をわずかにゆがめる。
「なんだよ、李順。いつもに比べてずいぶん遠慮深いじゃないか。いいんだぜ?。俺に陛下を助けに行けって命令したって」
浩大の言葉に李順は首を振った。
「今も言いましたが、私があなたに命令するのは命令系統を無視することになる。私はこの国は法治国家であるべきだと思っていますから。あなたは陛下直属で私と立場は同等です」
その李順の言葉は高位の文官であり珀黎翔の側近でもある李順が隠密の浩大をきわめて高く買っていることを意味していた。
「それに…白陽国の闇の社会から情報を得て陛下の後を追おうとすればあなたは多くの敵から攻撃を受けることになるでしょう。この手の拉致犯人たち…彼らは後を追ってくる者に敏感です。それでも私はあなたに陛下と夕鈴殿の後を追ってほしい。…これは命令ではなくお願いなんです。陛下や夕鈴殿がさらわれたというときに私に繰り出せる人材は限られている。…浩大、頼めますか」
「だからそう重く考えるなよ」
浩大はにやりと笑った。それはこの事件が起こってから浩大が初めてみせた笑顔だった。
「それじゃ行って来る。こういう大きな事件っていうのは結構追いやすいんだ。ま、安心しなよ。少なくとも俺を返り討ちにするような腕のある奴はそうはいない。何しろ俺は陛下と違ってお妃ちゃんという弱点はないからね」
「…ありがとう」
ほっとした様子を隠しもせずに李順は答えた。
「陛下の行方を突き止めたら連絡する。…陛下の居場所さえわかれば俺は秘密裏に陛下を救出するが、お妃ちゃんは表だって救助した方がいいんだろ?」
一緒にお妃ちゃんを助けろって陛下は怒るだろうけれどなと浩大は付け加えた。
「その通りです。何か情報がわかり次第連絡をお願いします」
「わかった」
そう答え浩大はふっと姿を消したのだった。

    ******

「…陛下、陛下…」
泣きそうな声が珀黎翔を呼ぶ。意識がゆっくりと浮上してきて珀黎翔は手足に力が戻ってくるのを感じた。
その声の持ち主を知っている。
泣かないで、そんなに哀しそうな声を出さないで。
大丈夫、僕はここにいる。君の側にいる。
「陛下…しっかりして…」
「…っ…あ…」
どうにかこの闇を抜けだそうと抗い、そして不意に目の前が開けた。
目の前には珀黎翔が密かに心から愛するようになっていた少女の顔があった。その黒くていつも生き生きと輝いている黒い瞳は、今涙を湛えて潤んでいた。
「…夕鈴」
思わず手を伸ばし、その柔らかな頬に手を伸ばす。
珀黎翔の手が触れることを夕鈴は拒まなかった。それどころか夕鈴は自分の頬に添えられた珀黎翔の手を外からそっと包み込むように触れる。
「よかった…!」
涙をこらえる声で夕鈴がささやいた。
「陛下…よかった。目が覚めて…」
「心配させてごめんね」
最初は思わず謝ってしまう。
「違うわ」
夕鈴は目を瞬いた。その弾みにまろやかな頬につうっと涙が流れた。
「目覚めてくれてありがとうって私が言うべきだわ」
「…うん。僕もありがとうだ」
「…陛下?」
「夕鈴が傍にいてくれて…」
「そんな…傍にいるわ。陛下の傍に」
言って夕鈴はふと顔色を赤くした。
「あの…花嫁ですから…」
「うん」
うなずいて珀黎翔は寝台に上半身を起こした。
同時に額から布が落ち、珀黎翔はそれを手にとった。
「これは…?」
小さな縫い取りのある布。
「あの…手ぬぐいです。陛下が頭を殴られていたので、せめて頭を冷やそうと…」
「そうか。ありがとう」
何が起こったのか思い出す。
視察に出た先で襲われた。護衛兵たちは次々と殺された。自分ひとりだったら切り抜けられただろう。だがあの刹那、夕鈴をたてに取ることに賊は成功し、珀黎翔は武器を捨てざるを得なかった。
長剣を捨てさせ縛り上げてそれでもまだ珀黎翔を恐れたのか。相手は珀黎翔を背後から殴り倒したのだった。縛られていた手はほどかれているが武器はもちろんなかった。
「…なるほど」
珀黎翔は口の中でつぶやいた。珀黎翔の武装解除して自由と意識を奪ったのだから殺すことだけが目的だったら彼らはそれを果たせたはずだ。だがこうして生きているところを見ると何か目的があるのだろう。そこに珀黎翔の勝機がある。
自由を奪われた時点でこの襲撃には何か理由があるのだろうと思ったが、生かしておいたとなるといよいよ目的があるようだ。
珀黎翔が横たわっていた部屋は寝台の他にはほとんど家具はなかった。窓際に置かれた小卓の上には水を入れた水差しがある。夕鈴が珀黎翔の額を冷やした水はそれをつかったようだ。殺風景な部屋だ。あからさまな特徴は窓に格子がはめられていることだった。牢ということだ。
「陛下、私たち…どうなるのかしら」
「そうだね」
珀黎翔は夕鈴をそっと抱き寄せた。
「まあすぐ殺されるということはないだろうが…しかし今頃は王宮で李順が大変だろうな」
「李順さんが?」
「僕たちがさらわれたなんて到底王宮の貴族たちに知らせるわけにはいかないだろうからね。…うーんあいつならどういう手に出るか」
夕鈴を安心させるようにことさらに普通の声と口調で夕鈴に話しながら考える。
「李順さんなら…?」
「そうだな…今の王宮の状況を鑑みて…さらわれたのは夕鈴だけだということにするだろうな。もちろん僕が夕鈴と一緒に連れ去られたということはわかっているだろうが…それは可能な限り伏せるだろう。残念ながら…僕を護衛していた兵士たちは…」
そう言い珀黎翔は口元を引き結んだ。もしも珀黎翔が自分を捕らえた敵の立場であったならば生き残っていた護衛兵たちも皆殺しにするだろう。それは相手に対する強い意思表示となる。取引を有利に運ぶことができる。だが夕鈴はそれに気づいていないだろうし、それを告げる必要はない。
「まあ離宮の侍官たちの口から僕が連れ去られたという情報は王宮の貴族たちには流れないだろうね」
そうさらりと続けて珀黎翔は考え込んだ。
宮中の動きを押さえ李順は珀黎翔の後を追うだろう。おそらくこの場所を突き止めることにそうは時間はかかるまい。
そうであれば夕鈴になるべく害が及ばぬようにしながら時間をかせぐこと。この場所さえ突き止めれば李順が兵を動かし、あるいは浩大を送り込んできて珀黎翔の救出を図るだろう。武器がない状況で珀黎翔がすべきことは夕鈴を守りながら時を待つことだ。
相手が珀黎翔をすぐに殺さなかったということは珀黎翔にとって有利に働く。
ふと珀黎翔は顔を上げた。扉の外で複数の気配がする。
「誰かきたな…」
「…陛下…」
夕鈴が珀黎翔に身を寄せた。それは無意識の動作だったが珀黎翔は思わず顔をほころばせる。このか弱く愛しい少女をなんとしても守らなければ。ようやく心が通じ合ったのだ。臨時花嫁ではなく花嫁としてともに過ごした時間はまだわずか。
だがこれからも一緒に過ごす。この少女とともに。そのために今できる限りのことをしよう。
珀黎翔は夕鈴の肩をだきよせて扉が開くのを待ち受けたのだった。




「君の側にいる」こちら冬コミ新刊で2014年1月26日発行予定の再録集58に再録
珀黎翔×汀夕鈴

top狼陛下の花嫁小説>君のそばにいる