フレーム表示にする
夏目友人帳 第二巻

花とゆめコミックス 緑川ゆき原作 

第五話

少年時代(今も少年ですが)の不幸な夏目のシーンで始まります
天井にいる妖がとっても怖い。

その後に
今の夏目の家族になっている藤原夫妻とのシーン
こういう優しい大人のシーンを見ると心が和みます。
悪夢にうなされている夏目を起こしてくれるのは
もちろん現在の攻め様、にゃんこ先生

今回の舞台は肝試し。
夏目、「見える人」が
そんなことしちゃ駄目だよと
思うのは私一人ではないはずです。

で、行く先々にいる妖。
さらには
「見える」のだろうと
夏目を脅しにかかってくる同級生の女の子。
しかしここでやっぱりすごいなと思うのは
夏目が脅しに屈しないこと。
いいなあ。
こういう等身大の強さ。

現実に脅しにかかってくるという場面は
決して一つや二つではないと思うんですが
そういうときにどんな風に振る舞うか。
線の細い優しい雰囲気の夏目が
でもやっぱりしっかり男の子していて
守りたいものを守ろうとする気概があるのがすてきです!

第六話

もうこの話は
「自分を大切にできないものは嫌いだよ」
につきるかもしれない。
夏目はいわゆる
自分の痛みには耐えられても
他者の痛みには耐えられないタイプで
こういう子は大好きです。
結局この話で夏目は助かるけれど
危険な目にあっただけのことはあったんじゃないかなと思う。

第七話
待っていました!
名取です!
二人目の攻め様!
しかもこちらは人間!
さらに俳優で
力もあって、
妖を使役していて
厳しい。
でも本当は優しい。
もう出てきた所から
頭の中は名取×夏目で
ぐるぐるです。
お互いに考えを持っていて
その考えは自分を形作ってきた過去の経験に基づくもので
だからこそ簡単には変えられない。
こういう相手とわかり合うのはなんて難しいんだろう。
だけれどもわかり合いたい。

おそらく名取と夏目の話が二作目の小説になるでしょうね〜
こんなに書いてみたいと思う話もなかなかない。


そして最後は妖の恋心を仲介する話。
優しくてそしてどこか哀しい話です。

どの話も読んだ後に心地よい読後感があるのでぜひ!
夏目友人帳 (2) (花とゆめCOMICS (2969))